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いじめられっ子から障害者になった人生四半世紀

いじめられっ子から障害者になった人生の四半世紀分の話

手紙

小学生の頃は、携帯を持っているというのは稀で、まだまだ手紙というコミュニケーションツールが主流だった。


授業中や、休み時間に、小さなメモ用紙に何か書いてはそれを上手い具合に折りたたんで、渡したり、交換していた。


ある休み時間の終わりがけ、自分の席に戻ると、机の中の一番手前、椅子に座って次の授業の用意を出そうと視線を下げたらすぐ分かるところに、その小さな手紙は届いていた。


上手に折りたたんである手紙の表には、爆発頭の女の子の絵が描いてあった。

私の髪は天然パーマで、常に他の子と違いくるくるしていたのと、その手紙が私の机に届いていたのとで、すぐにこれが自分の似顔絵なんだろうと思った。


笑顔の表情が描かれたその絵柄を、上手だな。と内心思っていると同時に、とても気味が悪かった。

誰が書いたかわからない。

けれど、書いた誰かはこの手紙を見た自分の反応をどこかから見て、友達と一緒にまたからかいを含めて笑う、あるいは笑っているのだろうと思うと、体がぞわぞわした。


その手紙は、結局中身を見ないままにこっそり捨ててしまった。

中身はきっと自分を嫌な気持ちにさせるだろうと思ったことと、

これを見たことできっと周りの人達はまたその挙動をみて気持ち悪がったり、からかったりするのだろうということと、

わざわざそのために手紙の中身をみて、自分が傷つくことで彼女達を楽しませる必要がないと思ったからだ。


正直な話、そうすること以外で自分自身を守る方法が当時の私には思いつかなかった。