いじめられっ子から障害者になった人生四半世紀

いじめられっ子から障害者になった人生の四半世紀分の話

小学校卒業

こうして、毎日、

毎日毎日、悪口を言われ、バイ菌扱いをされ、仲間はずれにされた私の小学校生活はようやく終わりを迎えた。


そんな毎日毎日あるものなのかと思う人もいるのかもしれないが、実際日によって程度の差はあるが、あるのだ。

きっと彼らは毎日学校に通い、授業を受けるのと同じように、人の悪口をいい、バイ菌扱いをすることもまた、学校に来たらやる当たり前の事として日常的になっていたのかもしれない。



小学校生活を思い返して、この頃はまだ毎日学校に行けていたことを思うと、よく毎日通えていたもんだと今では思う。

ただ体育の時間は、高学年になった頃から、なにかと理由をつけては見学するようになっていた。

チーム決めの際に余り物になって注目を浴びるのも嫌であったし、

みんなで持久走をするのとは違い、跳び箱や、マット運動など、1人ずつ行わなければならない種目や大きな動きをしなければならないような時は、特に、自分がなにかすることで悪口を言われたり、笑われたりするのが怖くて、嫌だった。



卒業式は、あまり感慨深いものではなかった。

式の間私の胸の中にはなんの感情も湧いてこなかった。

ただ、誰かしらのお祝いの言葉があり、卒業証書をもらうために名前を呼ばれたら返事をして、もらいに行って、送辞だとか答辞だとか歌を歌ったりだとかなんだりするのをただ聞いては、事前にやっていた練習の通り、起立して、礼をしてを、繰り返していた。


周りが泣いているのが不思議でしょうがなかった。

そんなに、小学校生活は楽しかっただろうか。

離れがたいものだっただろうか。


じゃぁ私は逆に嬉しかったのかというと、そういう訳でもなかった。

ただ、あぁ終わったんだな。となんと言えばいいのか。本当に、ただ人事のように、その場を過ごしていた。